大きな杭
3.11の震災の後、多分日本の現代の看板が変わった。それまでは自分のような人間にはぼんやりとした
「戦後」という大きなくくりの中で、「バブル」だとか「高度成長期」とか
いまいちピンとこない言葉の繰り返しだった。
毎年夏になれば「戦後〇〇年」みたいなテレビの特集、
でもあの時を境に、その大きな、時間に打ち立てられた大きな杭は
「3.11の震災後」「原発事故後」にがらっと変わった。
世界的に見れば10年前の911は大きかっただろうけど、きっと
東北が復興して原発の事故が収束してもこの杭は抜けない。
またぼんやりとした世界に大きな事件が起るまで、きっと。